講義と実習を通じて知識を深め、
学びの喜びを感じています。
がん看護学・緩和ケア領域
上級実践コース。
なぜ?大学院に
血液内科、緩和ケア病棟での臨床経験のなかで、治療期から終末期へ徐々に移行していく患者・家族のおかれている複雑な状況に対する看護介入に困難さを感じました。自身の行ったケアが最善のケアであったのか、よりよい看取りのためにもっとできたことはなかったのか、自問自答する日々が続き、より質の高いケアを提供していける存在になりたいという想いが強くなりました。これまでの自身の看護実践を見つめ直し、より専門性の高い知識や思考力を身につける必要があると考え、進学を志望するに至りました。
面接試験は緊張の中でも自身の考えを正しく伝えなくてはならないので、なぜ志望したか、何を学びたいか、修了後の将来の方向性など、自分の言葉で的確に表現できるよう、実際に声に出して話す練習を繰り返し行いました。
大学院生での学生生活について
提示された文献や資料をもとに事前に学習してきたことを発表し、それについて議論する形式の講義が多いです。自身の知識が増えるとともに、教員や他学生との議論することで、決して1人では得られない新しい発見が多くあり、毎回の講義が大変面白く、充実したものとなっています。専門領域以外の講義においても、他領域の教員、学生との交流や活発な議論があり、皆それぞれ熱い想いを抱いており、刺激的な日々です。
講義がない期間には集中的に臨床演習や実習を行い、講義で得た知識を臨床にどう活かしていくか、高度看護実践にむけて自身の課題はなにかを、検討しています。知識の習得と臨床での実践を往復できるので、より学びを深めることができるように思います。
また、オンライン講義が主である現状は、通学に時間のかかる場所に暮らす私にとっては、学びやすい環境となっています。一方、教員や学生と直接会う機会が少なくなる寂しさが欠点となりますが、そのような中でも、皆で連絡を取り合い励まし合って、それぞれの課題や演習を乗り越えています。
思い出
難しい内容も多く、十分に理解し、身につけることは簡単ではありませんが、その過程で1つ1つ新たな学びが増えていくことには喜びがあります。睡眠時間が十分にとれないこともあり、健康的に学び続けていくための時間管理をより頑張らなくてはならないと感じています。現在はオンライン授業が主ですが、感染状況によっては対面授業が行える期間もあり、教員や学生と顔を合わせて学ぶことができたり、お互いの苦労や楽しさを直接共有できた時は、とても嬉しかったです。
大学院を目指す人へのメッセージ
私はまだ修士課程1年目を終えるところではありますが、この1年間だけでも本当に多くの学びがあり、進学してよかったと振り返ります。進学前はこのまま臨床で経験を積んでいくこととどちらが良いだろうか、と悩むこともありましたが、臨床にいるのとは異なる視点や新たな知識がまだまだ多くあることを痛感するとともに、世界の広がりを感じています。教員の方々は、どんな小さな疑問でも熱心に指導してくださいますし、看護を学び直す楽しさや面白さを存分に感じることのできる環境が整っています。ぜひ一緒に看護を探求することができれば嬉しいです。
